世の中を何でもかんでも二極化して見るというのはやはり間違っていると思う。
世の中がそれほど単純な世界ではないことは誰でも分かっている。
しかし、そうは言ってもそういう風に見ると話が分かりやすかったり、物事を弁じやすかったりするのも事実である。
結局、不正確で荒っぽい話だと断った上で二極化の世界を語ってしまおう。
国の体制を資本主義と共産主義に分けるという古典的手法ではなく、格差社会と非格差社会という括りで国を分けてみる。
共産国家が実は格差社会であることは論を待たないので、資本主義国の代表アメリカと共産国家代表の中国がともに格差社会だというのは面白い現象である。
そして、アメリカも中国も経済的パフォーマンスは非常に良好であるらしい。(一般的にそういわれている)
一方、非格差社会の代表となるとやはり北欧諸国ということになろう。
実はこちらも経済のパフォーマンスは非常に素晴らしい。
すなわち、期せずして代表的格差国家も代表的非格差国家も、ともに経済が良好であるというのが非常に興味深い現象だ。
これをもって単純に『経済成長と社会的格差の有無や程度は無関係である』と言い切るのはさすがに乱暴なことだとは思う。
しかし、この命題は多分正しい。私の直感はそう語っている。
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