東北地方太平洋沖地震」カテゴリーアーカイブ

手賀沼の放射線量調査

『手賀沼・印旛沼流域における水質・底質の放射性物質モニタリング調査結果』が千葉県環境生活部水質保全課から公表されました。
本年1月6日から24日までの数値ですが、まだまだ線量の高い地点が散見されます。
高いところを拾っていくと、河川底質では地金堀・大堀川合流前3090、沼底質では大津川河口付近6300、根戸下5800、大堀川河口付近5700です。単位はいずれもkg当たりのベクレルです。
国の基準では8000ベクレル/kgまでは廃棄物として処理できるとしていますので、それを下回ってはいます。
大津川、大堀川の河口付近や根戸下の数値が高いのは水の流れが遅くなるからだと考えられますが、地金堀・大堀川合流前の高い理由が気になります。
やはり水流の関係なのか、別の流れが入り込んできたものなのか、折を見て再調査しなければなりません。
(写真は公明党県議団の大堀川調査のものです)

地震と津波の複雑な関係

昨日の日経新聞に『「宝永」級地震 7000年で16回』という記事がありました。こういう記事は正確に読み取らねばなりません。
記事にはこうあります。『宝永地震に匹敵する巨大地震が、過去7千年の間に少なくとも16回起きていたことを示す津波堆積物を高知県土佐市の池で確認した。』
これは、堆積物すなわち津波を確認したのであって地震を確認したのではありません。
地震があれば必ず津波が起こるとは限りません。逆に、地震がなくとも津波は起こります。
南米から津波が来ることもありますし、海底火山の噴火や海底地すべりでも津波は起こります。また、堆積物と堆積物の間に土壌が形成される時間的な差がないと同一津波のものとされることもあります。
ですから記事の中に「巨大津波で千年分の記録を全て消してしまうこともある。16回よりも多かった可能性もある」との岡村特任教授の話を入れてあるのです。地震と津波の関係は本当に複雑です。

一律はありえない

5月12日に、千葉県地震・津波対策議員連盟として南相馬市を訪れ、飯館村を経由して会津へ入りました。
南相馬では同市の小川市議の説明を受け、同じ「地方公共団体」という言葉で表現される自治体でありながら、まるで違う様相に改めて愕然としました。
南相馬は、10、20、30キロ圏という原発からの距離で市内を3分割され、それぞれの住民が全く違う困難を強いられています。また、飯館村は南相馬の20キロ圏内同様に人が住めない自治体になってしまいました。
お一人お一人の年齢、家族構成、職業等によって希望されることも大きく異なります。住民によって『同じ』はありえず、自治体によっても『同じ』はありえません。
こうした多様性にどこまで政策や制度をマッチさせることができるかが政治の質の高さだと思います。
『十把一絡げ』という言葉があります。しかし、その十把は実に多様で価値ある十把だと認識をし直さねばならないのです。

東京都千代田区で震度5弱

昨日5時18分ごろの地震には驚かされました。この地震は周辺が震度3ないし4でしたが、千代田区が大きな揺れを観測しました。
今朝の読売新聞は、震源だった太平洋プレートの固い岩盤が揺れを伝えやすかったことと地震計の設置場所の問題を指摘していました。確かに千代田区大手町の気象庁はお堀端にあり地盤は良くありません。しかし、私はそれだけではなく、丹沢山地からの揺れの跳ね返りがあったと見ています。
震源は北緯34.9度、東経139.5度ですから、揺れは秦野盆地を抜けて大山にぶつかっています。地盤の中は複雑なので単純な話ではありませんが、これが大手町が震度5弱だった理由の一つだと考えています。
現在、震度観測地は4367地点。そのうち千葉県は108地点。松戸周辺の気象庁地震計は柏市旭町の気象大学校と千代田町公園の2か所です。隣接しているのが気になりますが、観測地点の選定も意外と難しいのかもしれません。

P波を感じると・・・(日本人的癖)

4月26日の朝刊各紙は一斉に相模トラフ沿いに発生する地震確率の変更を報じました。地震調査委員会によると最大M8.6の30年以内地震発生確率が5%だというのです。ただし、今回の発表ではM7クラスの地震発生確率については前回同様の70%と変わっていません。
1980年ごろ、シャープはポケットコンピュータを発売した時に創作コンピュータプログラムを募集しました。私は震源、震度、マグニチュードの関係のソフトを作りました。そんな訳で、今でもP波が来るとS波までの秒数を数えてしまう癖があります。
例えば10秒なら震源までの距離は約80キロですから、仮に相模トラフ方面なら三浦、北なら宇都宮、東なら銚子、西なら大月といった位置関係になります。
もちろん、こんなことを分かるよりも身を守ることが最優先されるべきことは言うまでもありませんが。