交通問題」カテゴリーアーカイブ

羽田空港新ルート

飛行機夕景今朝の朝日新聞に『羽田発着枠拡大 新ルート案』という記事が大きく取り上げられていました。
現在は、羽田空港の利便性は東京都や神奈川県が直接享受し、わが千葉県は『航空機による騒音』という犠牲を押し付けられています。
それが、国交省の有識者会議が現在認められていない都心上空の飛行ルートを提案したことから、にわかに状況が変わってきました。
やはりマイナス面は首都圏全体で負うべきですから、私はぜひ新ルート開設の方向での検討が進んでほしいと思います。
ただし、根本的には横田空域が解禁されなければならず、米国はなかなか認めないとしても要求は強めるべきと思います。
この場合、仮に横田から日本の航空機が飛ぶようになれば、相対的に成田の重要性は低くなります。これは千葉県経済にとって痛手です。その覚悟の上で横田を求めていくということです。
この点の千葉県内世論の動きについても見守っていかねばならないと考えています。

起こってしまった踏切事故

先月、6月3日の本ブログで、踏切事故の危険性について書きました。
そのなかで、市内40カ所の踏切の『すべてに警報機と遮断機が必要です』流鉄11号踏切事故と書きました。
その時、私の念頭にあった3つの危険な踏切のひとつで、とうとう事故が起こってしまいました。
人は間違いを犯します。ミスを100%防ぐことはできません。そこで、2重3重の安全策を講じなければならないのです。
けがを負われた方々の命に別条がなく、一日も早いご回復を祈るばかりです。また、豪雨の中で救助活動に当たっておられる方々に敬意と感謝を申し上げます。

松戸市内の踏切

踏切での鉄道事故対策は重要なテーマです。また、市役所の近傍にある踏切が交通渋滞を生じているのも問題です。
では、市内に幾つの踏切があるのでしょうか。
さすがにJRはありませんが、東武鉄道野田線に4か所、流鉄流山線に13か所、新京成電鉄に22か所の計39か所です。
かつて、安全対策を検討しながら市内全域を回った時、常盤平1号踏切と2号踏切の間に『常盤平跨線人道橋』があるのを知りました。これを加えると、ちょうど40か所ということになります。
まず、これらすべてに警報機と遮断機が必要です。百歩譲っても警報機はなければならないでしょう。
次に、交通渋滞を招く結節点となっているなら踏切の形状そのものを変える必要があります。
これらは、誰がやるかでもめそうですがやる気があればできるはずです。高齢社会に対応したインフラ整備はこういうところにもあるのです。

鉄道のまちづくり

東北最大の都市・仙台から札幌までの距離は約600㎞。その間の主要都市の人口は、仙台市105万人、盛岡市30万人、青森市30万人、札幌市190万人の合計355万人。宇都宮を加えると400万人を超えます。
パリからマルセイユまで約600km。主要都市人口は、パリ221万人、リヨン49万人、ディジョン15万人、マルセイユ85万人の合計370万人。
このように並べてみると、北海道新幹線が赤字になる気がしません。
ましてや、北海道や東北には千葉県には無い『雪』があるのが魅力ですから、それを生かせば観光客を十分呼び込めるでしょう。
『まちづくり』を考える時、「自分の町を誇りに思えるか?」が重要です。
初めて長崎を訪れた時、『「ローマの休日」のような映画撮影ができるとしたら、京都と長崎くらいかな』と思いました。そのとき、何故そう考えたのかと突き詰めてみると、路面電車の存在が大きかったのです。
レトロ調もよいし、もっと近代化した車両でもよい、路面電車のある町はいいなと思いました。
高齢社会は自動車社会ではないように思います。固定観念を捨てて、鉄道を中心にした「まちづくり」があっても良いと思うのです。

ターミナル駅の『憂鬱』

新宿や東京といった巨大ターミナルでなくとも、松戸や船橋といった規模のターミナル駅にも『憂鬱』はあります。
御茶ノ水駅のように、快速電車から各駅停車へ同一ホームでの乗り換えができず、別のホームに渡らねばならないという『不便さ』です。
松戸駅では複雑ですので、船橋駅を事例に考えてみたいと思います。
JR船橋駅には、「快速電車の上り下りや特急が通過する」ホームと「各駅停車の上り下り」ホームの二つがあります。
仮に、これを御茶ノ水駅のように「快速の上りと各停の上り」と「快速の下りと各停の下り」にするにはどうしたら良いでしょうか。
1、各停は全駅に止まるので、これまで各停ホーム一つだけだった東船橋や幕張など沿線全駅のホームを二つにする。
2、各停よりも快速の方が車両が長いので、各停専用ホームを延ばす。
3、特急や長距離の電車については千葉駅より先に行けるよう千葉駅各停ホームから先へのレールを敷設する。
4、快速や特急が通過する駅ではホームにいる利用客の危険性が増すので、ホームドアを新設する。
上記4点は、上りの快速電車が使っている線路が各駅停車の下りにも使えるという前提に立ってのことですが、とりあえず技術的には可能ではあります。ただしコストの大きさは非常に悩ましい問題です。
そうであれば、せめてホームからホームへの移動の完全バリアフリー化は何としても推進してまいりたいと思います。