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銚子市財政のこと

今朝の読売新聞は、『銚子市に県、是正求める』との見出しで銚子市財政の厳しさを伝えています。
『2014年度一般会計で赤字決算を回避するために行った市水道事業会計からの借り入れについて、県が問題視』したという記事です。
市にしてみれば「苦肉の策」、県にしてみれば「辻褄合わせ」ということでしょう。
これまでの銚子市を概観すると、市の活性化のために大学誘致をしたものの想定通りにいかず、財政悪化に歯止めがかけられなかったということだと思います。
貯金にあたる財政調整基金も23年度の4億円から25年度の162万円へと激減しています。
では早期健全化団体になるとどうなるのでしょう。
財政健全化計画の策定が義務付けられ、実施状況が毎年度公表されます。計画には議決が必要です。
これは実質的なレッドカードであり、財政再生団体でなくてよかったという話ではありません。
歳出を削る方途は著しく限られています。私どもも一緒になって知恵を絞って参りたいと思います。

一部事務組合の「見える化」前進

このほど全国の各行政機関の平成25年度決算が公表されました。
その中で、千葉県は初めて一部事務組合の決算カードを公表しました。
具体的には、松戸市含め私たちの飲料水を作っている『北千葉広域水道企業団』です。このほど高度処理施設が稼働し、一段とおいしい水になりました。
私は、昨年12月4日の代表質問で、経営内容のわかりにくい一部事務組合の決算をカード化して公表すべきと訴えました。それが、このほど実現し、千葉県のホームページで見ることができるようになりました。
お陰様で、また一つ公約を実現することができました。
今後もしっかりと皆様の声をカタチにして参ります。

必要は発明の母?

『必要は発明の母』という英語の諺があります。しかし、もちろん必要だと思われなかったところにも発明の種があり、むしろそうした事例の方が圧倒的に多いのだと思います。
全国の自治体も他の金融セクター同様に自らの資金を運用しています。
ところが、他の金融セクターとは異なり、運用のパフォーマンスをほとんど公表していません。したがって、パフォーマンスの比較も正確性をある程度犠牲にしてもなかなか手間暇がかかります。
全国の自治体も他の金融セクター同様に資金調達しています。しかし、その調達の効率性は全くわかりません。
なぜ運用や調達の効率性を検証する数値が公表されないのか。
答えは単純です。誰も『必要』と思っていなかったからです。
発展する企業がニーズの掘り起こしに成功してきたように、公的情報についてもニーズの掘り起こしが重要だと思った次第です。