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台風7号「一過」

20160817台風7号一過8月16日21時、公明党千葉県本部は台風7号の災害対策本部を立ち上げました。
多古町、いすみ市において約6000世帯の避難準備情報はありましたが、大きな事故もなくホッとしました。
大雨・洪水警報も16日16時30分から17日6時49分までに県内全ての市町村で解除となりました。
千葉県は昨年も一昨年も台風による被害を出しています。
10月半ばまでは気を抜けません。
(写真は台風一過の千葉港周辺です)

活断層リスクの見直し

朝刊各紙は、地震調査研究推進本部が活断層の長期リスクの見直しを行ったことを報じました。
断層が動くのは数千年に一度ですので、発生確率での表記はどうしても低く見えてしまいます。そこで「Sランク(非常に高い)」「Aランク(高い)」「Zランク」「Xランク(不明)」の4段階になります。
千葉県周辺のSランク断層には三浦半島の武山断層などが該当します。
同断層は、京浜急行久里浜線の京急長沢駅付近から神奈川景勝50選の「秋谷の立石」方面へ北西に延びています。大楠山や武山の丘陵地帯の南側外縁に沿った断層です。
活断層型の地震の注意点は、「Zランク」とされているから大丈夫とは言えないことです。そればかりか、断層にはある程度の幅もあるでしょうし、表記された活断層の延長線上も気をつけなければなりません。
今回の地震本部のリスク見直しも、私たちへの大きな注意喚起と受け止めたいと思います。

心配なバックビルディング形成

数日後には九州熊本を中心に襲った地震被災地も梅雨入りとなります。
やはり思い出されるのは平成24年7月の九州北部豪雨です。
あの時の土砂崩れの写真も阿蘇市をはじめひどいものでした。
この集中豪雨で見られたのが「バックビルディング形成」と呼ばれる気象現象でした。
発達した雨雲が阿蘇のカルデラ壁に当たり積乱雲が繰り返し発生しました。これにより見かけ上は同じ場所に積乱雲が停滞した形になり集中豪雨となりました。
この時の阿蘇乙姫では1時間当たり108mmという猛烈な降雨となりました。
2003年の福井豪雨の際もバックビルディングにより時間当たり96mの雨となり足羽川堤防が決壊しました。単純なブルーシートの覆いではどうにもなりません。
何としても被災地の支援を加速化させ、降雨に対する対策を強化させねばなりません。

気象庁情報の活用を!

20160529気象庁土砂情報5月28日の日本農業新聞に『地理情報を加え土砂災害危険箇所一目で』という気象白書の紹介記事がありました。
記事には『崖崩れの危険性を伝える地図「土砂災害警戒判定メッシュ情報」に今月から、一目で場所が判断できるように道路や鉄道、河川などの地理情報を加えたことを特集している』とされています。
残念ながら、まだネットには「気象白書2016」はアップされていませんが、メッシュ情報そのものは気象庁HPで見ることができます。
「注意」から「極めて危険」まで、黄色から紫へ色分けされています。
ちなみに20時現在では、秋田県に1か所、熊本県に3か所、「注意」の地域がありました。
「注意」の黄色と道路の黄色が見分けづらい欠点はありますが、このシステムは活用しない手はありません。少しでも多くの人に知ってもらいたい情報です。

千葉県発表の地震被害想定

20160520被害想定今朝の各紙は一斉に県の地震被害想定を報じました。
県北西部を震源とするM7.3の地震が深さ50キロの地点で起こった場合に2100人の死者、全壊・焼失建物8万1200棟という想定でした。
建物に限って言えば、松戸市は4100棟のうち、揺れ1400棟・焼失2600棟で98%を占めますので施策の方向は明確に耐震と防火対策です。
つまり防火については、電気に対する感震ブレーカーの普及とガスに対するボンベ対策です。
しかし、感震ブレーカーの普及はなかなか進みません。またガスについても今回の熊本で「プロパンガスからシューという音が聞こえた」という被災者の方の証言が気になりました。
ブレーカー普及であれボンベ対策であれ、私は助成措置を設けるなど政策的な誘導が必要不可欠だと思います。