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障がい者と孤立防止対策の集い

今日は、幕張メッセで『はーどふるメッセ実りの集い2102』が開催されました。約60の障がい者団体が100を超える製品を持ち寄り、その成果を競いました。
私も米粉でつくったあんぱんなどを購入して、おいしくいただきました。
ちょっと残念だったのは、この「働く障がい者の仕事に光を当てよう!」というイベントと、全く同じ時間帯に向かい側の会場で『ちば高齢者孤立化防止 県民フォーラム』が開催され、私はそちらの方に参加していたのです。
心は両方参加したいと思いながら、身は一つですので休憩時間などを利用して、行ったり来たりしました。
どちらも実り多いイベントで、ご関係の皆様やご参加の皆様に心から感謝申し上げます。
私が参加した『ちば高齢者孤立化防止 県民フォーラム』は、松戸市幸谷町会、鴨川市社会福祉協議会、NPO法人ちば地域再生リサーチの代表による先駆的な取り組みを紹介しながら、香山リカさんが進行役となって高齢者の孤立化防止を訴えるというイベントです。
SSKプロジェクトと言って、S(しない)S(させない)K(孤立化)の歌が披露されたり、SSKのトランプが配られたりといろいろと工夫した取り組みがなされていました。
テーマからいって、およそ楽しい話にはならないところを、何とか楽しく取り組みましょうという雰囲気作りもよかったですし、イベントの企画や登壇者の皆さんの話も非常に良かったと思います。
ただ、NPO法人の運営は良いことを一所懸命にやっても、それがなかなか安定的な運営に結びつかいという現状は千葉でも変わりませんでした。
全国的に有名になった団体でも「来年の今頃存続しているか心配」というのが実情です。皆さんのご苦労をどう支えていけるのか本当に悩ましく思います。

仕組み債その後

オリンパスの損失が1000億円というニュースが流れています。
本業以外で本業を揺るがすほどの失敗をしてしまう怖さです。
このニュースを見ていて思い出したのは、いくつかの自治体が買っていたという例の『仕組み債』のことです。
昨年の今頃は国会でも西田まこと参議院議員が取り上げるなどあれほど大騒ぎになっていたのに、不思議なことに今は話題にもなりません。
しかし、円高が進めば進むほど仕組み債は損失を拡大していくという話だったはずです。100円を切った段階でとんとんということでしたから、いまはもう目も当てられない状況でしょう。
財政的に豊かであたっとしても、それはそれでこういう落とし穴があるという手痛い教訓です。
私が、とりわけ問題だと思うのは、仮に運用に失敗したとしても、それが地方自治体の健全財政をチェックする指標のどこにもひっかからないということです。
仕組み債を購入した自治体は、住民や議員にどういう説明をしているのでしょうか?
こうして民間金融機関は、リスクについてあまりに無知な自治体を餌食にしているのでしょう。
オリンパスの損失問題を自治体財政当局が他人事だと思っているとすれば、またそこに「カモがいる」ということになるのでしょう。

想像すらつかなかった流木被害

今朝の朝日新聞は『津波などで漂着 木材200トンを撤去』という記事を報じています。
九十九里町の善塔議員や大網白里町の峰尾議員、山武市の山口議員に「ともかく一度見に来てほしい」と言われ、11月1日に九十九里海岸へ見に行ったのでした。
すでにボランティアの人たちが片づけた後でしたが、何か所かに分けてまとめられた流木の山が幾つもできていました。
港に入ってきてしまうと船のスクリューをダメにしてしまうので、漁師はいやでも流木を撤去するしかありません。
その苦労たるや大変な労力です。
そして、記事では『津波など』となっていますが、台風などで毎年毎年何度も撤去作業は行われます。
松戸のような海のない地域にいると頭の中ではわかっていても実態はなかなかわかりません。
今回ようやく『流木』をみてその朽ち具合や構成物などはわかりました。
朝日新聞の記事では『県建設業協会山武支部の主催で約90社約240人が午前8時過ぎから午後4時ごろまで』作業したと書かれています。
『重機30台、車両30台を投入』ですから、大変な作業です。そのほんの一端をようやく知りえたのでした。

つくされたのかTPP論議

民主党内で、「賛否両論併記のまま首相の判断にまかす」という流れが明確になってきています。
しかし、TPP論議はまだまだつくされていないというのが私の印象です。
TPP賛成派の方々の主張を注意深く聞くようにしていますが、正直なところ、今の私にはTPP参加がどれだけメリットがあるのかよくわかりません。
少なくとも、短期的にはメリットはほとんどないように思います。
週刊ダイヤモンド11月5日号のコラム『超整理日記(584)』によれば、『TPPによる輸出増加効果はたった0.4%』という刺激的な内容です。同コラムの野口悠紀雄氏の非常に説得力ある結論です。
それに対して、賛成派は『TPPによって輸出が増えるのだ』という論拠を示していないように思います。
もしかしたら、日本がこれまで営々と築き上げてきた既得権を壊してしまおうという意図なのかもしれません。
確かに、生半可なショックでは我が国の非効率分野のシステムを修正することは極めて難しいことでしょう。
しかし、第一に、だからと言ってメリットが見込めない国際協定を結ぶ必要はどこにもありません。
第二に、TPP参加によってどれだけ我が国の非効率分野が修正されるのか誰も示したことはありません。
第三に、経済が順調ではないこの段階において、自らが非効率分野の改革をできないとすれば、TPP参加による効果も怪しいと言わざるを得ないように思うのです。
やはり、徹底した議論をぶつける時間があまりにも短い、(わざと短くしている?)と言わざるを得ないのです。

根尾谷活断層のこと

日本活断層学会の根尾谷断層見学会に参加しました。
立命館大学の岡田篤正先生、東京大学の島崎邦彦先生たちのお話を直接伺いながらの見学で非常に有意義でした。
写真は、見ただけでは何のことやらわからないかもしれませんが、横ずれ断層がどの程度だったのかを測っているところです。
根尾谷というと道路を分断した高さ6メートルの縦ずれの断層が有名です。
国内で初めての地震断層ですし、あの写真は当時世界中で有名になりました。
現在では、人工的な改変や高齢化による手入れの困難さなどにより、以前から調査をしている人たちの解説なしにはなかなかわからない場所も増えてきていました。
しかし、2万年間に少なくとも4回は動いているのですから、確かに『活』断層です。
みんな考えることは同じようで、「ジオパーク登録を目指しています」とのことです。
千葉県もうかうかできません。